卓球の前陣速攻型の戦術とは

卓球における戦型の一つ「前陣速攻型」は簡単に言えば台に近い位置でボールを素早く処理するスタイルです。このスタイルの選手は女子選手を中心に非常に多いので、対策を考え練習しておくことは上に勝ち進む上では必要不可欠です。

 

 

前陣速攻型の強み

相手の意表をつくカウンター、守り・反撃の暇を与えないスピーディな攻めなどが強みです。

 

他の戦型よりはフットワークや筋力を必要としないので、小柄で筋力に劣る選手でも強さを発揮できます。そのため女子選手の主流の戦型となっています。

 

シェークハンド、ペンホルダー双方でとられる戦型であり、ペンホルダーならば裏面にラバーを貼り裏面打法を使う選手もいます。

 

◆前陣速攻型の基本戦術

  • あえて打たせてカウンターを狙う
  • 相手が回り込んだら逆サイドを狙う
  • ストップやロングサーブで攻撃の機を与えない

 

◆前陣速攻型に特に必要な技術

  • フリック
  • ミート打ち
  • ショート
  • ストップ
  • ブロック

 

 

前陣速攻型に必要なブロックから強打についての解説動画

 

弱点と戦術

ただ台からあまり離れないというスタイル上、瞬時の予測・判断・動体視力が必要になり、経験値や練習量がものをいう戦型でもあります。それが未熟だったり、判断を誤ったりすると相手方の仕掛けるフェイントや強力なパワードライブに得点されてしまうことが多いです。

 

また後ろに下げられると左右にゆさぶられて大きな隙をつくってしまうので相手のペースに持ち込まれ苦しい展開になってしまいます。できるだけ下げられないように先手で厳しいコース取り・正しいコース予測をすることが大切です。

 

 

台上プレーが重要

前陣速攻型の選手は台上プレイでいかに早く先手をとるかがその後のラリーの流れを決めます。台上プレイに失敗するとみすみす先手を許し、上で紹介した弱点につけこまれます。そうならない為にはフリック、ストップなどフォア前の多彩な技術を身につけることが必要です。

 

バウンド直後台上処理で相手のとにかく厳しいコースをつき、もしも読まれて強打されてもすぐに戻れるようにしておくことが大切です。

 

前陣速攻型の用具の選び方

早いピッチで相手のふいを突くスタイルですので、弾みが良くスピードが出るラケットが推奨されます。

 

 

有名な前陣速攻型の選手ですと劉 国梁(現ナショナルチームコーチでペン前陣速攻)や福原愛、松平健太(シェーク前陣速攻)がいますので、彼・彼女らの動画からも勉強することをおすすめします。

 

劉 国梁vsワルドナー