卓球ボールの材質変更の影響
卓球ボールの材質変更に関するお話です。材質がセルロイドからプラスチックに変わったことで、選手にどのような影響があるのでしょうか。
材質が変更された理由
卓球ボールの材質は現在はプラスチックボールとなっています。かつてはセルロイド製でしたがプラスチック製に変更になりました。変更理由は以下の通りです。
プラスチック材質への変更理由
- セルロイドは可燃性が高く、製造工程中に摩擦などで発火しやすい。
- セルロイドは耐久性が低く、光による経年劣化がある。
- セルロイドの安定供給が難しく、低品質なものが出回っている。
- 可燃性の高さを理由に飛行機での運送ができない可能性がある。
- 国際卓球連盟がIOCに卓球ボールの材質を買えるように勧告を受けた。
ボールの材質がセルロイドからプラスチックに変わったことにより、以下のような使用感の変化が報告されています。
- ボールが割れにくくなる
- 球離れが早くなる
- オーバーしやすくなる
- スピードや回転量が落ちラリーが続きやすくなる
- 回転量が落ちたことでカット主戦型の選手が不利になった
回転量が落ちるのはプラスチックボールはガラス盤のように表面がつるつるしておりボールとラケットの摩擦力を減らしているからです。セルロイドの球は表面に非常に細かい凹凸があったので、強い回転かかかりました。
この変更でボールが飛ばない、回転がかかりにくいということで選手からの評判はあまり良くありません。まあ慣れと共に不満もなくなっていくでしょうけど・・・。
ただとにかく回転重視のカットマンにとってはこの改正はかなりの痛手のようです。韓国のチュセヒョク選手いわく「かつては50の力を入れていたのを、この改正で100の力を入れなければならなくなった」そうな・・・。
うーん。ただでさえカットマンが少ないのに、ますますカットマンになろうという人がいなくなりそう…。