卓球のボールの色に規定はあるのか
卓球のボールの色についてのお話です。卓球のボールといえば皆さん何色を思い浮かべますか?大抵は白色かオレンジ色だと思いますが、どちらが公式なのか規定はあるのでしょうか。
ボールの色の規定
ボールの色には白とオレンジ色があります。どちらも公認球ですので、とくにどちらの球を使わなくてはならないということはないのですが、ITTFが主催する大会ではほぼ白色で統一されています。
日本国内でも白色のボールが使われ、オレンジボールが使われることはほぼなくなっています。
以前は背景に溶け込んでしまうような色を避ける為に、照明や床、背景などの周囲の環境によってオレンジボールを使うこともありました。
オレンジボールが生まれた背景
元々卓球ボールは1980年代までは長いこと白で統一されていたのですが、観戦者に考慮し、高速なボールの応酬が白色では見えにくいという理由からオレンジボールが導入されました。
ただそれでも現在は白色でほぼ統一されるようになったのは、2000年に入り、グルー禁止やボールが38mmから40mmになるなどのルール改定があった影響です。
このルール改定によりボールスピードが減速し、観客にもボールが見えやすくなったので、白色でほぼ統一化されました。
実際選手にとっては試合で使う色が決まっていたほうが助かります。
ただ卓球には硬式卓球の他に、直径44mmのボールを用いる「ラージボール」がありますが、こちらはオレンジ色のボールのみとなっています。
ユニフォームの色とボールの色
ちなみにユニフォームの色はボールの色とは明らかに違う色にしなければならないという規定があることを知っていましたか。
ボールがウェア色となじんでしまうと、高速なボールの軌道が見にくいという理由からです。つまり白いボールで統一されている現在では白のユニフォームはNGということになります。
言われてみれば・・・と思うかと思います。真っ白なユニフォームを着ている選手って見ないですものね。