卓球の裏面打法とは?打ち方やコツは?
裏面打法(うらめんだほう、りめんだほう)とはペンラケットの裏面に張ったラバーで返球する方法のことです。ペンホルダーならばペン裏にラバーを貼るのが当たり前になった現代卓球では、習得必須なテクニックとなります。今回はその裏面打法のコツやポイントを紹介したいと思います。
裏面打法誕生の経緯
昔はペンラケットの裏面にラバーを張ることはなかったのですが、シェイクラケットの台頭でペンホルダーのバックハンドの弱点が露呈しだし、その解決策として編み出されたのが裏面打法です。
中国の劉国梁が裏面打法を本格的に取り入れ実績を残すことにより急速に普及していきました。トッププレイヤーの大半がシェークハンドが占めるようになり「現代卓球ではペンホルダーでは勝てない」なんていわれていた時期がありましたが、彼が1999年の世界選手権でチャンピオンになることでその固定観念を覆しました。
その後も裏面打法を取り入れた王皓がアテネ・北京・ロンドン五輪で銀メダル、馬琳が北京五輪で金メダルを獲得するなど華々しい実績をあげています。
裏面打法のメリット
裏面打法を体得できれば、本来ペンホルダーの死角であったバック側から、ドライブ・カウンター・フリックなど多彩なレシーブを決めることもできます。
編み出された当初は、バック側への下回転系のボールに対するバックハンドドライブ攻撃の打法として使われていた程度でしたが、技術の進歩に伴いシェークハンドのバックハンドと遜色ない機能性を有するテクニックとして用いられるようになっています。
裏面打法のデメリット
片面ペンと違い両面にラケットを貼ることになるので重量が増し、より筋力や体力が求められるようになります。重さとしてはシェークとあまり変わりませんが、シェークが掌全体でグリップを握るのに対して、ペンの場合は主に指でグリップを握ることになるので、体感としてはより重く感じるはずです。
裏面打法のコツ・ポイント
ただし裏面打法はコントロールが難しく、体得するには練習量・経験によりコツをつかむ必要があります。
- 裏面打法時は軽く前傾姿勢をとる。
- ラケットヘッドを斜め下に向ける。
- バウンド直後に面の角度を正確に合わせて返球する練習を繰り返す
- 裏面が上手い選手のスイングを真似する。
裏面打法で有名な選手から学ぼう
裏面打法で有名な選手としてはもう引退してしまいましたが、中国の王皓選手がいますね。彼は裏面打法を完全な域までに極めていて、本来ならばペンラケットの弱点であるバックハンドが非常に強力な武器になっています。
カウンター・ブロック・フリックと彼の裏面打法の技術は非常に多彩です。裏面打法を勉強したいのなら彼の動画は絶対に見るべきですね。
▼王皓選手の裏面レシーブ▼